モノクロ映画のお姫様がある日突然スクリーンから飛び出して来たら・・・。綾瀬はるか、坂口健太郎主演の純愛ラブロマンス映画、『今夜、ロマンス劇場で 』はとにかく映画”愛”に溢れる作品。
設定そのものが現実では絶対起こりえないファンタジーながらも、随所に鏤められたネタやオマージュ、物語構成や最後のオチに至るまでの流れが素晴らしく、ここ最近のオリジナル作品としてはかなりの完成度。
昭和の古き名作映画(日活のガイシリーズ)を切り取ったようなシーンの数々。純粋で個性的でどこか温かみのあるキャラクター。次々に移り変わってゆく綾瀬はるかの衣装がただただ美しい。
モノクロ世界と現実のカラー世界を対比させるためか、意図的にポップでカラフルな色づけがなされているのが印象的です。
『今夜、ロマンス劇場で』
劇中で綾瀬はるかが着ているレトロな衣装がどれも最高なの…
色彩に見惚れてしまう pic.twitter.com/wxN2d7SDgk— たけだ (@_all_you_wanted) April 2, 2018
注目すべきは過去の有名作品からのオマージュで、綾瀬はるか演じる美雪はオードリー・ヘップバーンと「ローマの休日」の純愛を連想させ、古い映画館を舞台にしているところは「ニュー・シネマ・パラダイス」。
劇中の『お転婆姫と三銃士』における動物キャラクターとモノクロ世界からカラーへの変化は「オズの魔法使い」。
健司(坂口健太郎)を「しもべ」扱いする美雪(綾瀬はるか)の話し方は、まるでTRICKの山田奈緒子(仲間由紀恵)と上田次郎(阿部寛)コンビ?を見ているよう。
かつての黄金時代から少しずつ斜陽してゆく日本の映画業界と全ての映画史の流れを凝縮したような脚本がお見事。
ナルシストなハンサムガイ=俊藤龍之介演じる北村一輝を一目見るだけでもこの作品は価値があります。
ストーリーそのものはファンタジーですが、恋愛の切なさは現実となんら変わりません。ぬくもりを求める人の心や相手を幸せに出来ない苦しみ、葛藤、二人の生き方の決意は、大切な人と共に生きていく素晴らしさを教えてくれます。
当たり前に出来ると思っていたことが当たり前じゃない切なさにこの作品の魅力を感じました。
北村一輝が大スターに! 『今夜、ロマンス劇場で』“ハンサムガイ”劇画風ポスター公開#ロマンス劇場 #北村一輝
https://t.co/um04sz9ugZ— リアルサウンド映画部 (@realsound_m) February 15, 2018
“ハンサムガイ”北村一輝の圧巻な佇まい! 『今夜、ロマンス劇場で』場面写真一挙公開https://t.co/fyruj97fMH#北村一輝 #ハンサムガイ #今夜ロマンス劇場で pic.twitter.com/vzDil8SRrR
— シネマカフェcinemacafe.net (@cinema_cafe) December 26, 2017
この世にはたくさんの映画がある。人の記憶に残る映画もあれば、忘れ去られる映画もある。映画は観る人を幸せにしてくれる。私たちは、映画を作ってくれて「ありがとう」と思う。映画も、「観てくれてありがとう」と思っている。「今夜、ロマンス劇場で」はそんな映画だった pic.twitter.com/pIupFbY9qS
— ニニコ (@225_nini) March 21, 2018
昨日レイトショーで観た『今夜、ロマンス劇場で』の衣装が可愛すぎて🤦♂️60'sたまらん🤦♂️ #まねきケチャ pic.twitter.com/8eKakBPWdR
— 中川美優(まねきケチャ) (@nakagawamiyuu) February 15, 2018
『今夜、ロマンス劇場で』を観てくださった皆さま、もしよければ小説版もお手に取ってくれたら嬉しいです。あのシーンで美雪や健司がなにを思っていたのか、どんな気持ちでいたのかが、たくさん書いてあります。集英社文庫から発売中です。よろしくお願いします。#ロマンス劇場 #今夜ロマンス劇場で pic.twitter.com/xsixD5Rqi2
— 宇山佳佑🌸 (@uyamakeisuke) February 12, 2018
『今夜、ロマンス劇場で』のロケ地として、藤の花(大藤まつり)で有名な「2014年の世界の夢の旅行先10カ所」にも選出されている『足利フラワーパーク』が登場します。