SF映画の金字塔として後の作品にも多大な影響力を与えたブレードランナーの続編、『ブレードランナー2049』。
幸か不幸か未だに観たことがなかったこの作品の最新作を観ようと思ったのは、作品の描くテーマや近未来的な世界観に惹かれたところが大きかったのかもしれません。
確かにまっさらな、しかも予備知識のない状態での鑑賞はなかなか理解するのが難しいところもあります。
しかし前作から30年後となる近未来、2049年の荒廃したロサンゼルスに漂う終末感、人間とレプリカント(人造人間)に纏わるテーマの描き方、世界観の作り込み方は凄まじく、近未来風景の幻想的な美しさと相まってリアリティがとにかく素晴らしい。本作だけでも十分に映画として観る価値はあります。
主人公のブレードランナーKを演じるのは「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリング。監督が『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴと来れば期待せずにはいられません。特徴的だった『メッセージ』の壮大さと重圧感は今作でも十二分に引き継がれています。
どこかアジアンテイストを感じる未来のロサンゼルスは映画「攻殻機動隊/ゴースト・イン・ザ・シェル」の世界観とも共通しますが、1980年代から想像する未来と今の延長線上にある未来はどこか違う。すでにあるはずのものが無かったり、幾つかはもう少しで実現可能なものもあります。
それでもあの時よりも遥かに進歩した技術はより現実的な問題を問いかけて来るという意味で、SFでありながらもよりリアルな”今”を考えさせる作品と言えるのかもしれません。いつの時代でも未来世界と技術を描くのは難しいものですね・・・。
放映時間2時間43分。じっくり全てを観るためにはそれなりの覚悟が必要です。
ダークな作風のため誰にでもおすすめ出来る作品ではありませんが、SF好きなら間違いなく観ておいて損のない作品。圧倒的な世界観に引き込まれます。改めてオリジナル作品を観てみたいと思いました。
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— 映画『ブレードランナー 2049』公式 (@bladerunnerJP) October 27, 2017
『ブレードランナー 2049』、もう観ましたか? とあるシーンに登場する亡命ロシア人作家ナボコフの作品を鍵の1つとして本作を読み解く、こちらのレヴュー(ネタバレなし)は、観た人も観ていない人にもオススメ! #ブレードランナー2049 https://t.co/mPqKlpRXzD
— WIRED.jp (@wired_jp) October 29, 2017