最近、「大手キャリア(docomo、au、SoftBank)から格安SIM(MVNO)に移行したいがどこの会社が良いか?」という相談を受けることが多くなりました。
これは、今どのキャリアの端末を所有していて新たな端末を購入するのか? データ通信はどれくらいで通話はするのか? でおすすめ会社やプランは変わってくるので一概には言えません。
それだけ格安SIM(MVNO)の認知度が高まり、「周りが移行したから自分も」「あまり使用していないので料金は安く押さえたい」というニーズが増えてきた結果とも言えるでしょう。
しかし、移行する段階になって一番の問題は、格安SIM(MVNO)が大手キャリアほどサポートが望めないところにあります。
つまり、SIMカードをAmazon等で購入して、インターネット等でプランの申し込みをし、MNP乗り換え(転入)手続きと届いたSIMを開通処理(入れ替え)をしてネットワーク設定(APN)を入力するという一連の流れ。
もちろん、「そのようなことを調べられないからいつまで経っても携帯会社に高い料金を支払い続けているのだ」
という意見があることは承知していますが、ある程度ネットに詳しい人ならいざ知らず、いざ他人に勧めるとなるとこの部分がネックとなり「思ったより面倒くさそう」という話に終着してしまうことが非常に多いからです。
そうなってくると、「料金は安くしたいけどプランとか設定とかよく分からない」という人に勧めやすいのは、結局純粋なMVNOではなく準キャリアとも言うべきUQモバイル(UQ mobile)やワイモバイル(Y!mobile)なのかなぁと最近は思っています。
例えば、auのiPhone。
現在の端末を変えずにそのまま格安SIMに乗り換えられるのは、(SIMロックを解除手続きをしないのなら)UQモバイル(UQ mobile)かmineo(マイネオ)、Fiimo(フィーモ)ぐらいしかありません。
UQモバイル(UQ mobile)は独自ショップもあり、auのiPhoneを店頭に持ち込めばそのまま移行手続きもしてもらえるようなので、「とにかくよく分からないが今より料金は安くしたい」という要望にはきちんと答えてくれます。
プランによっては1年後に料金が跳ね上がったり、複数年の縛りが発生してしまうので大手キャリアのマイナス面は確実に引き継いでしまいますが、とにかく何かトラブルが起きた時のサポートをショップに任せられるのは大きいです。
UQモバイル(UQ mobile)とワイモバイル(Y!mobile)はauとSoftBank回線そのものを使用しているので通信速度の低下が少なく、それ故に一般のMVNO業者と競争するのはずるいと言われていますが、やや料金が高めで契約プランも若干複雑なのでどちらを取るかはトレードオフといったところでしょう。
プランとか設定のことはよく分からないけれど、格安SIMへの移行に戸惑ったらこの辺りを参考にしてみるのもいいかもしれません。
ちなみに、自分が今格安SIMに移行するとしたらLINEモバイルを選びます。ある程度速度が出ることに加えて、LINEやSNSが自由に使える「コミュニケーションフリー」サービスがあることが大きいです。