大手キャリアdocomo、au、SoftBankの新メッセージアプリ『+メッセージ(プラスメッセージ)』が2018年5月9日からスタートしました。電話番号で双方とやり取りするSMSの進化版といった感じですが、いかんせん前評判はあまり良くなく、既にメッセージサービスとしてインフラ化しているLINEやFacebookのMessengerと比較してどうなのか、ダウンロードしてみました。
そもそも、現時点で『+メッセージ(プラスメッセージ)』は3大キャリアしか使えず、日本人で使っている人が多いと思われるiPhone(iOS)版ですら提供されていないため、必然的にAndroidユーザーに限られてしまいます。
というわけで自分のキャリアはdocomoですが、身の回りでダウンロードして使い始めている人は非常に少ない印象。
さらに、SoftBankがアプリの自動アップデートで既存の「SoftBankメール」から自動で置き換わってしまう問題があり、知らないアプリが勝手にインストールされたと思ったユーザーがそのままアプリをアンイストールした結果、メールの過去データが全て消去されてしまうというトラブルが発生しました。
現在、『+メッセージ(プラスメッセージ)』アプリの配信を一時停止している状態です。
他のアプリのようにGoogle Playから検索してのインストールというわけではなく、3大キャリアでもインストール方法がそれぞれ異なるため、一体どのようにインストールすべきなのか非常に分かりにくいのが第一印象です。
docomo:ドコモのWebサイトからアプリを自分でインストールする必要があり、既存のドコモメールアプリが置き換わるわけではない。従来のメッセージアプリと共存し、どちらをメインで使うか選べる。アプリのアンインストール可。
au:SMS(Cメール)アプリをau Marketからバージョンアップする必要があり、SMSアプリが+メッセージアプリに置き換わる。アプリのアンインストールは出来ない。
SoftBank:「SoftBankメール」アプリをGoogle Playでアップデートして+メッセージアプリに自動で置き換わる。アンインストールも出来るためメールのデータが消去されてしまう問題が発生した。
このように見るとdocomoが一番安全なようにも思えますが、自分で能動的にインストールしなければいけない分、普及に時間がかかりそうです。
LINEとの比較ですが、そもそもこのアプリ自体従来のSMSをアップデートした感じなので、docomo版に関してはSMSのやり取りがそのまま残っています。ですので、新規にユーザーを開拓して使うというより、SMSでやり取りをしていた人との連絡がより便利になりそう・・・。
SMSでやり取りする人がどのような人かというと、電話番号は分かるものの、LINEでのやり取りが出来ずメールアドレスも分からない人が中心になるので、LINEを置き換えて使うという形にはならなそうです。
反面、電話番号だけでなくQRコードでも繋がれることや、テキスト送信の文字数が全角70文字から2,730文字へ拡大すること、どのキャリアでも同じアプリを今後使用出来るということを考えれば、少しずつ使う機会は増えてくることでしょう。
とはいえ現時点でY!mobileやUQ mobile、格安simのMVNO業者ですら利用出来ないとなると一体誰に送ればいいのか見えてこないのが現状なので、なるべく早い段階で使えるユーザーを増やしてほしいところです。