未知の旅へ!
大ヒットディズニー映画「アナと雪の女王」の続編で話題作でもある『アナと雪の女王 2』の吹替版をIMAXで観賞してきました!
字幕版と迷いましたが「アナ雪」は何よりも音楽という素晴らしい要素があるので、どちらか一本観るならまずローカライズされた日本語版かな、という気持ちで吹替版に。
原題はFrozen(フローズン)。
日本語の「アナ雪」とは言葉の響きや意味合いも異なってくるためこのままの表記だったらここまでのヒットはなかったでしょう。改めて日本語タイトルのセンスの良さを感じます。
前作がアナとエルサという姉妹にスポットが当てられていたとしたら、今作はより大きな家族という部分にフォーカスが当てられています。
ただ、今作は少し大人になったアナとエルサの過去を探っていく物語でもあるため「陽」と「陰」なら「陰」の要素が大きく、やや難解で大人向け。
それでも北欧のファンタジー的な部分や日本の自然共存主義的な部分がミックスされたような世界観はとても良かったです。
1と2では物語のベクトルが異なってくるため同一上の評価は難しいですが、「未知の世界へ」踏み出し、新たなステージを冒険していく意味では今作品の方が楽しめました。
ただ、いろいろと風呂敷を広げすぎてしまったためかどれも散漫になっている印象もあり、いまいち語りたい部分の主軸がぼやけてしまった印象は否めません。
不穏な世界感ながらもそこはディズニー作品なのでミュージカルあり、コミカルなシーンありと暗さを感じさせない作り。
特に明るいキャラクターであるアナやオラフの魅力が存分に発揮されていました!
途中のクリストフのシーンが若干冗長過ぎたかなと思うところはありましたが、後半のエルサのビジュアルと幻想的な映像美は素晴らしいの一言!
そして注目すべき歌は、松たか子が歌う日本語詞の「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」。
物語の進行に合わせてシンクロしていく曲が今作でも存分に生かされています。
前作の「レット・イット・ゴー」と比較すると歌の難易度がかなり上がってしまったため気軽に歌えなくなってしまったのは残念ですが、曲としては相変わらず素晴らしい出来栄え。
映画を観終わったらサントラが欲しくなります。
改めて英語版でエルサ役の声をつとめる、イディナ・メンゼルによる「Into The Unknown」の方も観てみたいと思いました。