Appleが2018年3月27日に教育向けイベント「Let’s take a field trip.」を開催し、Apple Pencilに対応した第6世代のNEW iPadを発表しました。
既にiPad Proという上位モデルがあり、iPadのデザインとして特に目新しいところがないにもかかわらず注目されるのは、今回のモデルで更に買いやすくなったからでしょう。
初代iPad Airと同様の厚み(ProやAir 2よりは厚い)でカメラや液晶は若干Proより劣るもののクリエイティブなことをしなければ必要十分。
iPhone 8と同様のゴールドカラーモデルも登場し、Apple Pencilに対応したのは大きいです。
反面、Smart Connector(スマート コネクター)端子が無く、Smart Keyboard(スマートキーボード)には未対応。
これは評価の分かれるところでテキスト入力機として買うなら選択肢として欲しかったところです。
ただ、サードパーティ製のBluetoothキーボードがかなり多く出ているので利便性で考えればあまり困ることはないかもしれません。
ここ最近のAppleは、従来のコンピュータの代わりにiPadを普及させたいと考えているようです。実際にノートPCの代替になるかは別として、宣伝や広告の方向性がそうなっているからです。
物心ついた頃からデジタルネイティブではない世代のジレンマとしては、PC→スマホ(iPhone)→タブレット(iPad)という順番で使ってくると、どうしてもPCの生産性に対してiPadはどれだけのことが出来るのかという視点で物事を考えてしまいます。
だからこそ、Officeソフトに互換性があるのかだとか、仕事のメイン機で使えるかだとか、マウスやタッチパットはいつ実装されるのかとか、 iPadとMacBookはいつ統合されるのかとか、常にPCに近づくことばかり考えてしまいますが、最初からタブレットありきで教育を受けている子どもからすれば従来の規格に捉われない発想でクリエイティブなことをどんどん成し遂げてしまうでしょう。
とはいえ従来のiPadと比べれば、最近のiOSのアップデートでかなり出来ることは増えて来ています。
PCが無くても普段の生活はiPadで十分かなと思えるくらいにはなりました。
日本語入力やアプリなど柔軟性の高さはAndroidタブレットに譲りますが、細かいところの使い勝手や品質、インターフェイスの気持ち良さはさすがのAppleなので、結果としてiPadの方が長く使い続けることが出来ています。
既にiPad Pro 12.9インチ(第1世代)を手元に持っているとはいえ、Apple Pencil対応の第6世代 iPadは手頃なセカンドコンピュータとして常に持ち運びたい一台になりそうです。