音楽と個性的なキャラクターの活躍が素晴らしい、ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』

「夢が踊りだす。」

ヒュー・ジャックマン主演、ザック・エフロン共演の『グレイテスト・ショーマン(The Greatest Showman)』は19世紀アメリカの実在の興行師P・T・バーナム(フィニアス・テイラー・バーナム)の半生を描いたミュージカル作品。

“夢を追うテーマ”を描くのはなかなか難しい時代ですが、昨年大ヒットした「ラ・ラ・ランド」の流れを受けた音楽とミュージカルの躍動感、華やかな衣装と個性的なキャラクターの活躍が素晴らしい。

社会の日陰で生きにくさを抱えていた人々がショーを通じて観客から拍手喝采を受け、自信を取り戻しながら人々を魅了していく。仕掛ける側に回ることで元気になり、最終的には誰かのために行動するというストーリーは、例えエンターテイメント作品だとしてもぐっと来るところがあります。

元々輝ける素質があってそれを活かせる場所。成功者の影で支える人々。より大きなものを掴むためにリスクを取るのか取らないのか。世間(評論家)の評価よりも目の前の人を喜ばすことこそ最高のショーである。

人種やジェンダー、階級など当時の社会的な影の部分も描かれていますが、ミュージカルのテンポの良さも相まって暗さは感じられずストーリーは良くも悪くも王道。音楽の素晴らしさはサントラ盤が欲しくなるほど(特にThis is Me)。エンターテイメントとして幅広い人にお勧めできる作品です。

 

映画『グレイテスト・ショーマン』のmueponさんの感想・レビュー | Filmarks

mueponによる、「グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)」ついての感想・レビューです。