東京都庭園美術館で「装飾」をテーマとした展覧会『装飾は流転する』

東京目黒、東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)で開催されている、「装飾」をテーマとした展覧会『装飾は流転する 「今」と向きあう7つの方法 ~Decoration never dies, anyway~』を観てきました。

近代建築であるアール・デコ様式を留める庭園美術館(旧朝香宮邸)の空間に、年齢も国籍もジャンルも異なるアーティストが人類の歴史と共に常に存在してきた「装飾」に対するアプローチを試みる作品展となっています。

出展作家:ヴィム・デルヴォワ、山本麻紀子、ニンケ・コスター、山縣良和、、高田安規子・政子、アラヤー・ラートチャムルーンスック、コア・ポア

 

その時代の特徴や、文字とは異なる手法で後世に伝えていく「装飾」を独特の視点で表現するアーティストは7組。

ヴィム・デルヴォワ(ベルギー)、ニンケ・コスター(オランダ)、山縣良和(日本)、髙田安規子・政子(日本)、アラヤー・ラートチャムルーンスック(タイ)、コア・ポア(イギリス)。

印象的だったのは、ゴシック建築の装飾で形作られた「低床トレーラー」、オウムガイの形に歪められている「ノーチラス」を展示するヴィム・デルヴォワ。ファッションブランド「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」を主宰する山縣良和による最新コレクション(花輪ドレス)。高田安規子・政子によるゴム製の吸盤に切子細工のカッティングを施した「カットグラス」など。

谷川俊太郎による詩集、「十二の問いかけ」にも一つ一つ言葉が刻まれており心を撃ちます。

また、東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)がある敷地内には庭園があり、現在は芝庭と日本庭園が公開されています。

東京都庭園美術館の庭園につきましては整備工事継続中のため、芝庭(本館(旧朝香宮邸)前から、安田侃の彫刻作品「風」あたりまで)と日本庭園を公開しています。

 

基本的に庭園入場料として100円かかりますが、「装飾は流転する」のチケットがある場合はそのまま観られます。

今は紅葉が見頃で、アンリ・ラパンが設計した「アールデコの館」と称される旧朝香宮邸の邸宅(建築様式)と共に素晴らしいの一言。

展示会もさることながら敷地内はゆったりとした時間が流れており、季節や風情を楽しむには最適の場所といえるでしょう。

来年2018年2月25日(日)まで開催しているので、「装飾」をテーマにした展示やアール・デコ様式の旧朝香宮邸を体験してみたい方はぜひ足を運んでみてください。

装飾は流転する 「今」と向きあう7つの方法
会期:2017年11月18日(土)~2018年2月25日(日)
会場:東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
開館時間:10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
※2017年11月23日(木)~25日(土)の期間は、20時まで開館。
観覧料:一般 1,100円、大学生 880円、中・高校生・65歳以上 550円