東京文京区の弥生美術館で『セーラー服と女学生』展が開催中! – イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密

東京都文京区の弥生美術館でフェティシズム溢れる企画展が開催されています。

その名も、『セーラー服と女学生』〜イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密〜

メインポスターを飾るのは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットやアニメ『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半神話大系』のイラストで有名な中村佑介。

彼の作品の多くは“セーラー服を着た少女”と“動物”がモチーフになっており、独特でノスタルジックでカラフルな作風は一目見たら忘れられないのが特徴的です。

そして、今でも女性に絶大な人気を誇り、世界的にも大ヒットしている『美少女戦士セーラームーン』の武内直子。

1980年代に『東京女子高制服図鑑』を出したことで一大ブームを巻き起こした森伸之。

・・・などなど。

いづれもセーラー服と女性をテーマにしてきた著名人の作品を振り返りながら、日本発の「Sailor-Fuku(セーラー服)」がファッションスタイルの1つとして定着してきた歴史を辿る展示会になっています。

諸外国では年齢や性別を問わない服装でありながら、なぜ日本では女学生服として愛されるようになったのか?

そういった視点で一つ一つ紐解いていくと、当時の時代背景や著名作家が表現した作品(及びイラスト等)の中から見えてくるものもあるかもしれません。

今回はタイトルで惹きつけられる部分も多かったとはいえ、セーラー服というアイコンが時として性的魅力を感じるフェティシズム(フェチ)の一つに数えられることも少なくありません。

男性と女性のファッションに対する視点の違いや、今まで文学、イラスト、音楽、アニメーションなどによって幼少期から様々な影響を受け続けてきたことを考えれば、一つの作品がもたらす影響力の大きさというものを改めて感じました。

 

ちなみに、館内の展示では、様々な学校の個性的なセーラー服を一度に見ることが出来ます。

100年前の女学生とツーショット撮影が出来るスポット(唯一撮影可能な場所)もあったり、その中に女優・薬師丸ひろ子の出身校も含まれていますが、1981年のデビューシングル『セーラー服と機関銃』は今でも歌い継がれる名曲の一つです。

 

<セーラー服と女学生 ~イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密~>

会期:2018年3月29日(木)~6月24日(日)

会場:弥生美術館 1階~2階

住所:東京都文京区弥生2-4-3

TEL:03-3812-0012

開館時間:10:00~17:00(入館は16:30 まで)

休館日:毎週月曜日、ただしGW期間を含む4月24日(火)~5月6日(日)は無休で開館

下記の本は、館内の入口でも販売されており、ガイドブックとしてもオススメです!