あまりにも異色過ぎる怪獣映画、アン・ハサウェイ主演の『シンクロナイズドモンスター(Colossal)』

プラダを着た悪魔のアン・ハサウェイ主演。酒に溺れるダメウーマン、グロリアが主人公の『シンクロナイズドモンスター』は怪獣映画と呼ぶにはあまりにも異色過ぎる作品である。

邦題にモンスターというタイトルが入っているものの原題は『Colossal』(巨大な)。とはいえ、描かれる世界は意外と狭い。小さなコミュニティーに属する者の権力やコンプレックスなど、登場する人物は誰もが何かしらの問題を抱えており、自らが世界に影響を与える力を持ってしまった時にどのような心理になり、どのような行動を取ってしまうかが描かれる。自己愛と承認要求というのはいかにも現代的ですが、「あなた、自分のことが嫌いなのね」という言葉はこの作品のテーマを象徴しているように感じられました。

怪獣がメインではないため、ゴジラシリーズやパシフィック・リムのような作品をイメージしていると少々肩透かしを食らいます。予告やポスターからややコメディーチックな話の流れになるのではと予想していましたが、実際は登場人物の内面に向かい、スリラーというよりはホラーに近い。結末がやや投げやりではありましたが作品のプロットはしっかりしているので納得感はありました。

ゴジラというよりはウルトラマンの怪獣をイメージしたような造形、コミカルな動き、韓国を舞台としたロケーションは日本の特撮映画やアニメにかなり影響を受けたと思われ、作品中に鏤められたネタを探すのもまた見所の一つです。

 

mueponによる、「シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)」ついての感想・レビューです。

 

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プロフィール

Masaki Uetake / 植竹正樹 @muepon

*神奈川県横浜市在住 / 若者支援、元当事者、NPO、障害福祉

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